VLS2.30 & 3.50のトラブルシューティングです。
A)パソコン画面に「LOW BATTERY」または「電池残量低下」と表示されて加工機が動かない。
対処方法
- レーザー機の火災センサー用電池消耗の為、交換が必要。通常市販品の9V乾電池が必要です。
- 推奨メーカー Energizer/東芝/SONY/マクセル/(全てアルカリ)[取扱い説明書2-8 参照]
電池交換をしても改善しない場合はセンサー基盤故障が考えられます。技術課へ連絡して下さい。」
B)「ピー」という火災センサー音が鳴っている。
対処方法
-
火災センサー感知温度に加工機が達している。加工機内で燃焼がないか、加工機温度が高すぎないか確認する。
- 火災センサー用電池異常、または基板異常。電池を取外して技術課へ連絡して下さい。
[取扱い説明書2-8 参照]
C)UCP画面に電源ボタンが出てこない。または電源ボタンが赤く光らず、クリックできない。
対処方法
- レーザー機とパソコンのUSBケーブル接続部分が緩んでいないか両側とも確認。
- 他にUSB機器がついている場合は正しく取り外して、再度レーザー機を接続しなおしてみる。
- パソコンとレーザー加工機を再起動する。
- AC電源付USBハブを使用して、レーザー機をUSB接続する。すでに接続している場合は取り外す。
- パソコン接続がUSB3.0を使用している。ドライバーバージョンを5.34.54.31以降へ変更する。
- パソコン側のUSBケーブル差込ポートを別の場所へ変更する。「新しいハードウェアの検索ウィザード」が始まった場合は取扱い[説明書2-9 参照]
- 上記を行っても改善しない場合は基盤故障が考えられます。技術課へ連絡して下さい。
D)UCP画面に電源ボタンが出ており、クリックするがレーザー加工機の電源が入らない。
対処方法
- レーザー機の電源ケーブルが抜けている。または接触不良を起こしている。レーザー機側とコンセント側を一度抜いてから、再度接続し直して確認する。
レーザー機側電源ケーブル位置は[取扱い説明書2-8 参照 ]
- 電源昇圧トランスが稼働していない。または故障している。
電源トランスのランプがついているか確認する。
-
電源昇圧トランス、またはレーザー加工機の電源ヒューズが切れている。ヒューズを交換する。
[取扱い説明書5-6 参照 ]
- レーザー機入力電圧が低い。AC100V(交流)が出力されているかコンセント部分で測定する。
- 上記を行っても改善しない場合はレーザー機内部部品の故障が考えられます。技術課へ連絡して下さい。
E)レーザー機の動きは正常に動くが、レーザービームが弱い、または出ていない。
対処方法
- トップドアセンサーが感知していない。キーパッド横のLEDを確認してトップドアを閉めて下さい。(赤いレーザーポインターが照射されている時はドアが開いています)[取扱い説明書4-1 参照]
- レンズ、ミラー類が正しく取り付けられていない。または汚れている。[取扱い説明書5-2~4 参照]
- 材料の高さ調整が適正でない。またはレーザー加工できる材料ではない。[取扱い説明書4-5 参照]
- レーザー発振器温度が適正でない。5℃~35℃以内になる様に室温を冷却、または暖気する。
冷却ファンフィルターを清掃する。[取扱い説明書5-6 参照]
- ソフトウェアのデータ、またはプリンタードライバーの設定が正しくない。RGBカラーと設定値を再確認する。 UCPの履歴を使用し、正常に加工できたデータを加工してみる。[取扱い説明書後半 Advanced 解説書3/8 参照]
-
レーザー加工機の認識不良の可能性があるので、「UCP画面に電源ボタンが出てこない。または電源ボタンが赤く光らず、クリックできない。」に記載されているUSB接続の改善方法を行う。
- レーザー機の火災センサー用電池消耗。交換を行う。[取扱い説明書2-8 参照]
- 上記を行っても改善しない場合はレーザー発振器の消耗が考えられます。技術課へ連絡して下さい。
F)彫刻加工が二重になる、品質低下等。
対処方法
- レンズ、ミラー類が正しく取り付けられていない。または汚れている。[取扱い説明書5-2~4 参照]
- X・Y軸駆動部分が汚れている。[取扱い説明書5-4~7 参照]
- 駆動部品消耗の為、調整が狂っている。駆動部品の交換が必要。一時的な調整は[取扱い説明書 プリンタードライバ設定マニュアル 4章 18ページ 参照]
- 集塵機能低下による煙などの影響。集塵機フィルター類の交換。吸排気ダクトに損傷等が無いか確認。排気ブロワ―吸排気口にあるネットを清掃。
- レーザー加工機の認識不良の可能性があるので、「UCP画面に電源ボタンが出てこない。または電源ボタンが赤く光らず、クリックできない。」に記載されているUSB接続の改善方法を行う。
- 上記を行っても改善しない場合は、技術課へ連絡して下さい。
G)切断加工の品質低下。
対処方法
- レンズ、ミラー類が正しく取り付けられていない。または汚れている。[取扱い説明書5-2~4 参照]
- X・Y軸駆動部分が汚れている。[取扱い説明書5-4~7 参照]
- 集塵機能低下による煙などの影響。集塵機フィルター類の交換。吸排気ダクトに損傷等が無いか確認。排気ブロワ―吸排気口にあるネットを清掃。
- エアーアシストの調整が適正でない。[取扱い説明書6-14~15 参照]
- レーザー発振器温度が適正でない。5℃~35℃以内になる様に室温を冷却、または暖気する。
冷却ファンフィルターを清掃する。[取扱い説明書5-6 参照 ]
- 加工スピードが速すぎる。加工スピードを下げて加工してみる 。
- 上記を行っても改善しない場合は、発振器出力低下が考えられます。技術課へ連絡して下さい。
H)Z軸テーブルが昇降しない
対処方法
- Z軸数値認識異常。[取扱い説明書 6-6~7(4-2~3 4-5) 参照]
- ハニカム、通常テーブル、またはロータリーオプションが正しく装着されていない。接続コネクター部分を確認して再装着する。[取扱い説明書 6-6~7 参照]
- Z軸昇降シャフトがよごれている。Z軸シャフトを清掃する。
- Z軸アライメントが狂っている。加工テーブル四隅で高さを測定し、誤差が5mm以上ある場合は修理が必要です。
- 上記を行っても改善しない場合は、故障が考えられます。技術課へ連絡して下さい。