※このイラストではわかりやすくするためミラー#2 のカバーとX軸モーターのカバーが省略されています。
注意
アセトンや変性アルコールの使用時は、それぞれのラベルに記載されている使用上の注意をよく読んで正しくご使用ください。
ミラー#2とミラー#3、ビームウィンドウ、フォーカスレンズの点検は、毎日行ってください。
※光学部品がきれいな場合は掃除をしないでください。
必要以上の掃除は、部品破損の原因となります。部品の汚れを防ぐため、光学部品の掃除の際はきれいに手を洗い、指などで部品に直接触れないように気を付けてください。部品の光学コーティングは、皮膚からの酸によって剥離する場合があります。
また、彫刻/切断加工の直後は光学部品が熱を持っており、冷たいレンズクリーナーに触れると熱のショックによってヒビが入る可能性があるため、加工直後には絶対に光学部品を掃除しないでください。
ミラー #2 のメンテナンス
ミラー#2(2)を掃除する際は、ミラーカバーを取り外します。その際は、ネジを外してカバーを右にずらし、真上に持ち上げます。
ミラー#2を点検し、汚れが認められる場合のみ掃除します。
ミラー#2の掃除は、レーザーシステムに付属するレンズクリーナーに綿棒を浸して行います。
ミラーの掃除には、付属クリーナー以外を使用しないでください。
ミラー表面は、綿棒をそっと1回転させて掃除します。ミラー表面が傷付く可能性があるため、綿棒で擦ったり何度も転がしたりしないでください。ミラーがきれいにならない場合は、新しい綿棒を使用して再度掃除してください。綿棒から出る細かいクズは、レーザーによって除去されるため、レンズに付着した状態でも構いません。クズを取り除こうとして、ミラー表面を傷付けないようにしてください。
ミラー#3とフォーカスレンズのメンテナンス
ミラー#3(3)とフォーカス レンズ(4)を掃除する際は、前面カバー(2)を片手で固定し、もう片方の手で3つのネジを外します。次に、前面カバーをまっすぐ引き出します。ミラー#3とフォーカス レンズは、両方とも前面カバーに装着されています。
レンズ クリーナーでミラー#3とフォーカス レンズを直接掃除できる角度まで、前面カバーを回転させます。
次に、ミラー#3とフォーカス レンズの反射面に溶液を噴きつけます。汚れがひどい場合は、溶液を1分間馴染ませてください。きれいな綿棒を使用し、ミラー表面を1方向に転がしてください。1度使用した(転がした)綿棒は新しいものに交換し、掃除の際には、表面を傷付けないようにそっと転がしてください。フォーカス レンズに対しても同様の方法で掃除を行いますが、レンズは両面ともきれいにしてください。
ビームウィンドウのメンテナンス
ビームウィンドウは、彫刻エリアへのレーザー光線照射口で、彫刻エリア左上コーナーの背面壁に装着された黄色の部品です。ビームウィンドウは、前面部分のみを掃除しますが、その際はウィンドウを取り外さず、ミラー#2と同じ方法で掃除します。
レーザーシステムは空冷式のため、冷却ファンのフィルタを定期的に掃除する必要があります。レーザーカートリッジの冷却には外部の空気が使用されますが、空気はフィルタを通してシステム内部に供給されます。チリやホコリが詰まっている場合は、冷却ファンによるレーザーカートリッジ、CPU、電源の冷却効率が低下する可能性があります。この場合、レーザーカートリッジからのレーザー出力が彫刻加工中に低下し、最終的には完全に作動停止してしまう可能性もあります。
冷却ファンのフィルタは、レーザーシステムの後部に装着されています。フィルタの掃除は、レーザーシステムの電源を切り、コンセントを抜いてから行ってください。本システムには、大きいフィルタ2つ(1)と、小さいフィルタが2つ(2)装備されています。フィルタを取り外す場合は、黒いカバーを外してフォームを取り出します。取り出したフォームは、洗剤と水の混合溶液で洗った後、乾燥させてから装着してください。
※冷却ファンのフィルタを外した状態では、故障の原因になるため、絶対にレーザーシステムを作動させないでください。フィルタなしで作動させた際に発生した故障は、保証の対象外となります。